2007/03/22 Thu ここはきっと、全てが全ての主観で出来た世界だから

この窓から、君の街が見えたら
僕は今、遠く

君の路地裏を離れ 僕の交差点を離れ

飛んでゆければ、そこまで、飛んでゆければ、帰れれば、

窓の下に見知らぬ雑踏
しばらくすれば顔見知りの朝なんだろう
ここから、飛び下りて
君の隣りに着地出来るなら
雑踏の中に君の細い肩は見つからないけれど
もし飛び下りて君の隣りに着地出来れば

だれかがついた幾つかの嘘も許せるだろう

＋＋＋

2006年09月08日

2007/03/22 Thu 朝、

好きだけじゃだめだって分かってたのにな
分かってたつもりなのにな
分かってなかったんでしょう
きっと 私は好きでしか動けない人間だから
好きと出来るが繋がらないとき
いつもと好きが繋がらないとき

分からないままと分かったつもり
どっちが正しくて
それともずっと分からないままなのか
分かってなきゃだめなのかな

頭の中を言い訳と苦悩と萎びた文字だけが駆けてゆくけど
手に掴まえられるものがない

明日 乗車率１２０％のバスの中で
私は何を思うだろう

＋＋＋

2006年09月06日

2007/03/22 Thu こらえたもの

光はあるの
でもここは暗いのだって、
わたしは暗いと感じないけれど
とても静かなのはたしか
歩くのがひどく億劫で
気怠くぬるい闇の中でひたすら綾取りをしている
ねえ、道がそんなにたくさん入り組んで居るわけでもないのに迷子
手元の宝石だけを数えて
ひとつ ふたつ
時計の針は逃げるように速い
緩慢な波の中で大声で泣けたらどんなに楽だろうか
潮に洗われて


爪先にあったはずの行きたい場所はどこへ消えたの
あの頃から変わりやすかったけれど見えなくなるなんて

今、わたしの指先すらも見えないの

＋＋＋

2006年09月06日